中道改革連合、立憲民主党、公明党の3党による合流協議の結論を出す期限が今月末に迫る中、新たな動きだ。
2月の衆院選で中道から出馬して落選した川内博史氏、阿部知子氏、平岡秀夫氏の3人の立憲出身前衆院議員が19日国会内で会見を開き、新たな政治団体「護憲リベラル共生(略称ゴリラ)」を設立すると発表した。「中道に代わる新党の誕生か」と永田町は騒然となり、会場には80人近い報道陣が詰めかけた。
川内氏と阿部氏が共同代表、平岡氏が幹事長で、平岡氏は「高市政権の下で、護憲、リベラル、共生を否定するような動きが起こっており、大きな危機感を持っている。思いを共有する政治家が集まり、政策を推し進めたい」と、設立の趣旨を説明。リベラル勢力の受け皿を目指し、国政政党化も視野に活動していくという。
参加メンバーについては、川内氏らのほか立憲の現職参院議員を含む13人が賛同しているというが、「政治状況が微妙な時期」として、詳細は明かされなかった。
■野党勢力が細分化しかねない
確かに、大詰めを迎えている3党の合流協議は難航しており、「微妙」な状況でもある。今後の方向性について中間報告では、3党が解散して新党を立ち上げる案、立憲と公明が分党して中道に合流案、立憲と公明の参院議員が両党を離党して中道に入党案となっていた。
しかし、特に立憲党内では基本方針の違いなどから、中道への合流に反発が強い。こうした中、「ゴリラ」の設立は「合流の結論が出る前に、立憲や中道の左派を囲い込む狙いがあるのでは」(立憲関係者)と、ささやかれている。
一方、19日は国会内で、落選した中道の前衆院議員ら約50人による意見交換会も開かれた。会合には、中道の小川淳也代表、立憲の田名部匡代幹事長も出席。終了後、座長の今井雅人前議員は、「『このまま中道への合流を進めるのは難しい』とする地元の雰囲気を述べる人がほとんどだった」と話した。
「落選組は中道への完全合流路線に不満はあるものの、どうしていいか分からないのが実情だ。会合は落選組のガス抜きのほか、これ以上、離党などで離散してしまわないよう結束を呼び掛ける意図もあった」(会合の出席者)
「ゴリラ」に対しては、ただでさえ野党が多党化している中、「野党勢力を一層、細分化しかねない」(同前)と、否定的な声も少なくない。
3党の低迷はいつまで続くのか。
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