「日本のご主人様は誰だ」町議の男らがミャンマー人労働者に暴行 セクハラ疑い「なんだその態度」胸ぐらつかみ鉄棒で殴打 北海道京極町の農場 男女6人保護

北海道京極町の農業法人で、現職町議らが特定技能で働くミャンマー人女性らに暴行や暴言、セクハラを繰り返していた疑いが発覚しました。命からがら脱出した労働者を保護する労組が会見を開き、悲痛な被害の実態を明かしました。
“特定技能”外国人を虐待か 京極町の農場男女6人保護
北海道内で、今の時代にこんなことが行われていたとは。
父親 「何だその目。文句あるのか。言ってみろ。したら」
7月中旬、特定技能で働くミャンマー人が撮影しました。
父親 「分からんか、この野郎。ちょっと来い。来いって教えてやっから。来いって教えやっから。ほら」
突然、ミャンマー人の胸倉をつかみ、倉庫の外に引っ張っていきます。
特定技能の資格で働く外国人従業員への暴行や虐待の疑いがもたれているのは、北海道後志の京極町にあるブロッコリーなどを栽培する農業法人です。
「日本のご主人様は誰だ!」大声で威圧する現職町議
熊谷七海記者 「農場で外国人たちがブロッコリーを収穫しています」
この農業法人は、現職の町議会議員である60代の父親と、40代の2人の息子が取り仕切っていて、父親などから仕事中に暴行や威圧などの虐待行為を受けたということです。
ミャンマー人 「どうして私の顔をたたいたんですか、社長」
ミャンマー人が突然、顔をたたかれたといいます。
父親 「アホなことをするからだ」 ミャンマー人 「どうして私の顔をたたくのですか」 父親 「仕事しないからだべ。言ったことも分からん」
大声をあげるのは、父親とみられ地元の現職、町議会議員でもあります。
父親 「こら!言うこと聞かないと(ミャンマーに)帰すからな。こら!なんだお前その態度。何回も言ったろお前ら。暑かったらカッパ脱げ。水飲め。やったか?お前。カッパ脱いだか?いつ脱いだのよ。頭痛くなるギリギリまで着てたんだろ、お前。ずっと見てるんだぞ」
父親 「頭痛い、具合悪い、仕事できない、そんな奴いらん。なぜやらんよ!俺の言うこと聞かないんだ。どいつもこいつも。お前たちの雇い主だ。日本のご主人様は誰だ!」
鉄の棒でたたかれ、胸を触られるセクハラ被害も
この4人の女性は、7月、農業法人から脱出。現在、札幌のキリスト教会で保護されています。私たちの取材に、口々に被害を訴えます。
この女性は写真のような鉄の棒で突然叩かれたといいます。
被害に遭った女性 「後ろから棒で2回たたかれました。人生で一度も手上げられたことがないし、突然たたかれたので、私は泣きました」
日本語の指示がうまく理解できないと、父親はたびたび怒鳴り、叩いたといいます。さらに。
熊谷七海記者 「こっちも?」
父親から胸を触られたり、おしりを叩かれたりしたと訴えます。
被害に遭った女性 「恐怖と恥ずかしい気持ちでいっぱいとなり、一日中ずっと泣いていました」
「法が及ばない治外法権」労組が緊急会見
農業法人から避難したミャンマー人6人を保護する札幌地域労組は21日午前、弁護士同席で会見を開きました。
札幌地域労組 鈴木一顧問 「初日から棒で殴られる。そういう環境。本当にひどいなと。いまだにこんなことがあるのと『治外法権』という言葉ありますよね。(法人の)敷地のところは日本の法律が及ばないよという状況だったと思う」
法人側は、HBCの取材にいまのところ応じていません。札幌地域労組は農業法人に対して暴行や虐待行為の即時停止などを求めています。