2025年に外国免許の切り替え制度が、厳格化されました。しかし、北海道や富士山では外国人運転者によるレンタカー事故が多発しています。慣れない左側通行や日本語の道路標識に困惑する外国人ドライバーの実態を取材しました。
2025年6月、富士山のふもとを走行していた観光バスが、対向車線からはみ出してきた乗用車と激しく正面衝突する事故が発生しました。乗用車を運転していたのはパキスタン国籍の男性で、この男性を含む6人が負傷しました。
このような外国人による運転をめぐり、全国的に増加しているのが“外国人観光客のレンタカーによる事故“です。
7月20日、北海道富良野市の国道では、外国人ドライバーによるセンターラインのはみ出しが原因とみられる事故が発生しました。香港からの観光客4人が乗ったレンタカーと乗用車が正面衝突し、レンタカーの助手席に乗っていた女性が亡くなりました。
取材班が向かったのは、富士山のふもとに位置する山梨・富士河口湖町。河口湖畔には約10万本のラベンダーが広がる絶景スポットがあります。大勢の外国人観光客が写真撮影を楽しんでいて、駐車場にはレンタカーを示す“わ”ナンバーの車が見られました。
山梨県内における外国人観光客のレンタカー事故は、コロナ禍明けの2023年以降急増し、2022年からわずか4年で20倍近くに増えています。2026年も、5月までに600件を超え、2025年を上回るペースで推移しています。
インバウンドの回復により、需要のピークを迎えているともいえるレンタカー。海外からの利用客がそろって口にするのが…。
(韓国からの観光客)
「運転席の位置も車線も反対なので、目の錯覚を起こしてしまうのかもしれません」
(イスラエルからの観光客)
「イスラエルは右側通行なんだ」
Q.左側通行に慣れるのは大変ではないですか?
「最初のうちは少し大変だった。何度も(対向車線に)はみ出してしまったよ」
慣れない左側通行など、日本の交通ルールに困惑していました。
事故を未然に防ぐためにレンタカー店はどのような安全対策を取っているのでしょうか。コロナ禍が明けて以降、外国人観光客の利用者が5倍になったというJネットレンタカー河口湖店では、3か国語のパンフレットを用意し、日本の交通ルールを説明していました。
特に注意を促しているのが、日本語でしか書かれていない道路標識だといいます。
(Jネットレンタカー山梨エリアマネージャー・星野昌美さん)
「『止まれ』はストップですよということをお伝えして、『3秒たってから出発してください』と案内しています」
一方、山梨県警が公開している外国人観光客の事故発生マップの中で、2025年の1年間で13件もの事故が発生した場所に行ってみると…。
道幅が狭く、車が通るのもギリギリでした。運転が困難な道であることは間違いありませんが、なぜ外国人観光客がこのような入り組んだ道を通るのでしょうか。
(近隣住民)
「この付近はホテルみたいなものはあると思いますけど、外国の方っていうのは多分、ナビで入ってくるだけなんで、実際に車が入れる状況かどうかよく知らないんですよ」
外国人ドライバーの事故が急増する中、交通ルールの周知にとどまらず、観光地を取り巻く交通環境の整備が急がれています。
(富士吉田警察署・雨宮祐司交通課長)
「外国人は、言語が通じないこともあるので、標識とかについては外国人の方でも分かりやすいような表示を検討している」
(読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」2026年7月27日放送)