北海道後志の京極町の農業法人で明らかになった特定技能の外国人に対する虐待問題。実質的経営者は地元の町議会議員ですが、8月28日、その京極町の町議会が開かれました。
「どうして顔をたたいたんですか?」名水の郷で浮き彫りとなった虐待問題
羊蹄山が蓄えた雨や雪が長い年月をかけてコンコンと湧き出します。
井元小雪記者 「名水の郷、京極町で今、ある問題がふき出しています」
農業法人で働く外国人が撮影した動画 「何かお前文句あるのか、言ってみろ、したら」
7月中旬、京極町内の農業法人で働くミャンマー人が撮影しました。
農業法人で働くミャンマー人が録音 「アホか(たたく音)」 「どうして私の顔をたたいたんですか?」
ミャンマー人は、突然、顔をたたかれたと訴えます。
農業法人で働くミャンマー人が録音 「アホなことをするからだ」 ミャンマー人 「どうして私の顔をたたくのですか」 「仕事しないからだべ、言ったことも分からん」
羊蹄山の麓にある特定技能の資格を持つ外国人が働く農業法人。
熊谷七海記者 「農場で外国人らがブロッコリーを収穫しています」
取り仕切っているのは60代の父親と、40代の2人の息子で仕事中、暴行や威圧などの虐待を受けたとここで働くミャンマー人らは訴えています。
町民は… 「町民として恥ずかしい。恥じ入ること。京極町の名前がこんなことでテレビのニュースになるなんて悲しい」
町民は… 「(当の農業法人は知っている?) 知っています。狭いとこなので。そういう人だと思わないからなんでかなと」
実質的経営者は「町議会議員」 委員会を欠席し町議会も苦慮
農業法人で働く外国が撮影した動画 「ちょっと来い。来いって!教えてやるから。こら!」
声の主は、60代の父親とみられますが、実は、もう一つの顔があります。
京極町の町議会議員です。8月28日は議員全員が出席する委員会の開催日。議員本人から話を聞こうと待っていましたが。
成田颯記者 「議員らが次々と会場に入ります。しかし、今回の問題をめぐり告訴されている町議の姿はありません」
議員本人は、8月28日は欠席。委員会は、非公開でしたが虐待問題については表だった議論はなかったといいます。
城田幸俊町議(8月28日午後3時過ぎ) 「今回議員であったことであって一番求められているのは議会での説明。(当の議員は)9月の定例会はすべて欠席と聞いたのでそれであれば、本人からの説明やこちらからの質問は回答が得られない。対応ができない。名前を出すこともできないわけですから」
虐待問題について警察による捜査の結論が出ていないこと、議員の立場を乱用したものではなく個人的な行動であることなどから、町議会で議論をすることは難しいといいます。
町長「残念な思い」 労組は暴行の停止要求・告訴
京極町 佐古岡秀徳町長 「人に暴言を吐くことは外国人・日本人に限らずやってはいけないこと。報道を見る限りちょっと残念な思い。行政のみならず福祉団体やいろいろな団体もありますので連携しながらこういうことできますよねといま職員どうしで話し合っています」
虐待行為を受けたとしてミャンマー人6人を保護した労働組合は農業法人に、暴行や虐待行為の即時停止を求めています。
また、うちの1人は暴行を加えられたとして警察に告訴状を提出しています。
農業法人からは弁護士を通じて労組に「団体交渉に応じる」と返答があり日程を調整しているということです。
また、HBCの取材に対し「社内で事実関係を調査中」としています。