大自然に囲まれた憩いのスポットとして愛される、長野の観光名所・諏訪湖に謎の通路や台座が大量に設置され、行政が困惑しています。一体誰が何のために設置したのでしょうか?現地を取材しました。
取材班が諏訪湖の南側を訪れてみると、茂みと湖の境目に、同じような間隔で謎の物体が並んで浮かんでいることを確認できました。近づいてみると、木で出来た台座のようです。
湖の上に突き出るように設置された木材の台座。よく見てみると、台座を支える柱は、いろいろな形の木が組み合わさっていたり、コンクリートブロックが重ねられたりしていて、とても不安定な印象です。
また、フォークリフトのパレットを使った台座もありました。
地元の住民によると…。
(地元の住民)
「これは春先ごろから、3月の終わりごろからあるね」
「対岸にもある。あっちのほうにもね、なんかいろんな所にあるよ」
こうした台座は複数箇所で確認されましたが、ここは県の管理地。許可なく工作物を設置するのは違法行為に当たり、河川の不法占用として1年以下の拘禁刑または50万円の罰金が科される可能性があるということです。一体誰が何のために設置したのでしょうか。
発端は2026年3月。住民からの通報で発覚しました。雑草が生える場所には板のようなもので、10メートルにも及ぶ通路がつくられています。さらにその奥には、石の上に板を重ねたステージのようなものが。調査の結果、湖畔沿いに作られた“謎の違法な台座”は、少なくとも40か所に上ることが判明しました。
(長野県諏訪建設事務所・中川文晴 維持管理課長)
「おそらく釣りをするために設置をされた、“釣り台座”になります」
なんと、その正体は違法に作られた“釣り用の台座”だったのです。
諏訪湖は、ワカサギ釣りやヘラブナ釣りなどが有名な釣りの名所で、シーズンには県内外から多くの釣り人が訪れます。台座の設置は明らかな違法行為のため、県は2026年4月、台座に“警告書”を貼り、撤去や原状回復を求めたのですが…。
(中川維持管理課長)
「いったん、(警告書を)取り外された例もあります。早いものだと、もう1日、2日で、もう剥がされて…」
Q.明らかに“剥がれた”ではなく、“剥がした”?
「そうですね。一応、柱と板をつけてるんですけど、そもそもこれを引っこ抜いて…」
なんと、警告書が取り外される事態に。県は再び、貼り直しましたが、期限を過ぎても台座は放置されたままだったため、8月に入り、最初に発見された台座の撤去に踏み切りました。
撤去作業を進めるにあたり、職員たちを悩ませたのが、素人とは思えないその構造です。
(中川維持管理課長)
「板を最大4枚重ねて、ビスを用いて打ち込んでいた。ビスを取るところが、非常に大変でした。規模も大きく、のべ18人の県の職員で撤去しました。現地の状況を見る限りでは、非常にそういった作業に慣れた方が設置をしたんじゃないか」
釣り人の執念すら感じる違法行為。現在も、34か所で“違法台座”が放置されたままだといいます。
(中川維持管理課長)
「安全性に問題がないかっていうところが、全く担保されていない。第三者がもしかすると、使ってしまうかもしれない。そこで事故につながる恐れもあるので、ルールを守って、勝手な設置というのは控えていただきたい」
(読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」2026年8月12日放送)