〈《相模原17歳死亡》「どうしてそんなモノを…」現場の献花付近に“菓子の袋・吸い殻・避妊具”まで…近隣住民は困惑、SNS配信者まで現れて【発生から1週間】〉から続く
神奈川県相模原市の農道で、頭部に重傷を負い意識不明の状態で見つかった17歳の男子高校生・清水刹那(せつな)さんが、事件から2日後の24日に死亡した。現場付近の防犯カメラには清水さんらが乗ったとみられるバイクを追走する「黒っぽい車」が記録されている。
〈画像〉「誰がこんなモノを…」知人や近隣住民も嘆く、花の脇に置かれた避妊具、タバコの吸い殻、開封済みの菓子
深夜の農道で何が起きたのか。当時、亡くなった清水さんと行動を共にし、自らも暴行を受けた少年が集英社オンラインの取材に応じた。
発端は少年たちのバイクをめぐっての“トラブル”
事件が起きたのは8月22日未明。相模原市中央区田名の農道付近で、「17歳の男性が殴られたようだ」と通報があり、救急隊が駆けつけた。
意識不明の状態で倒れていたのは、同市緑区に住む高校2年生・清水刹那(せつな)さん(17)だった。清水さんは病院へ搬送されたが、24日午前0時53分ごろに死亡が確認された。
「司法解剖の結果、清水さんの死因は『頭部打撲による脳挫傷』と判明しました。頭蓋骨には骨折があり、頭部以外には目立った外傷がなかったことから、県警は頭部に強い衝撃が加えられた経緯や、凶器が使われた可能性も含めて調べています。
現場付近に設置された複数の防犯カメラには、清水さんらが発見される約30分前の午前2時35分ごろ、2人乗りとみられるバイクと、そのすぐ後ろを追走する黒っぽい車が映っていました。
現場に近づくにつれ、車がバイクとの距離を詰める様子も記録されています。事件の発端は少年たちのバイクをめぐっての“トラブル”だったといわれていますね。
既に県警は事件について事情を知る人物と接触しているとの情報もあり、加害少年グループの誰がどこまで加担していたか“裏取り”が続いています」(全国紙社会部記者)
清水さんらはバイクで走行中に車に追われ、車から降りてきた複数人から暴行を受けたとみられている。警察は傷害致死容疑も視野に、逃走した人物と車の行方を追っている。
「オマエお金いくらあるの?」と言ってきて…
事件当時、清水さんと行動を共にしていた少年の1人Aさん(以下A)が、匿名を条件に当時の状況を明かした。
「詳細はお話できませんが、その日、清水くんはあるバイクをめぐる“トラブル”にまきこまれていて、それで怖い人に追いかけられることになったんです。
ぼくたちは相模原市内にある田名塩田団地のあたりから、車(プリウス)に煽られ始めました。車が近づいてくると助手席の窓が開き、大声で叫ばれたり、『止まれ』と怒鳴られたりしました」
プリウスの助手席にいた男から「バイクを止めろ」と怒鳴られ、清水さんが後に倒れているのが見つかった農道でバイクを止めたという。
「バイクを止めたところ、車から少なくとも3人の男が降りてきたんです。僕は運転席から降りてきた男に蹴られ、素手で目を2回殴られたり、首を腕で締められ、腹を蹴られたりもしました」
Aさんのすぐ近くでは、清水さんが男2人から暴行を受けていたという。
「男1人がセツナ君の後頭部をいきなりぶん殴り、倒れ込んだセツナ君を馬乗りになってボコボコに殴っていました」
Aさんによると、男たちは刃物や鈍器などの凶器を使っているようには見えなかったという。暴行の最中には金銭も要求されたと証言する。
「彼らは僕らを殴っているときに『オマエお金いくらあるの?』と言ってきて、お金を請求してきました。僕はその時、『数千円しかない』と答えたら、『それで何ができるんだよ』とどつかれました」
Aさんによると、男たちの犯行は約3分間続き、その後、現場を去ったという。
「今でも毎日吐き気が止まらないほどトラウマになっています。これ以上は今、お話ししたくありません」
「暴走族ではなく…明るくてふざけている友達の多い子」
一部では暴走族同士の抗争との見方も出ていたが、Aさんに付き添った地元の事情を知る知人男性はこれを否定する。
「セツナ君は明るくて友達の多い、いつもふざけている感じの男の子という印象でしたね。暴走族やチーム同士の対立という報道は全然違います。僕が知っている限り、セツナ君も加害者グループもどっちもチームには所属していない『無所属』だと聞いています」
知人男性は、清水さんらを追ったとされる“加害者グループ”についてこう話す。
「グループの年齢は15歳~20歳ぐらいの間じゃないですかね。同じような年代でも、セツナ君たちのようにただふざけている子たちとは違い、彼らはいかにも見るからにヤカラです。粗暴で喧嘩の強さ、ヤバさが全然違います」
事件現場となった農道についても、知人男性は地元の不良たちが集まることで知られた場所だったと話す。
「あそこはヤンキーたちがタイマンなどをする時に集まる有名な場所らしいです」
8月30日と31日には、相模原市内で清水さんの通夜と告別式が営まれた。告別式には友人ら数十人が参列したという。霊柩車が会場を後にする際には、同級生とみられる若者が泣き崩れ、保護者の肩に顔をうずめる姿もあった。
警察は逃走している人物の特定を進めるとともに、事件の詳しい経緯を調べている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班