野良犬がヤギ60頭襲撃、ほとんど死ぬ 宮古島市「人が襲われないか」 3メートルの柵乗り越える例も

【宮古島】宮古島市で今年に入り、家畜のヤギ約60頭が野良犬にかまれる被害が起きていたことが分かった。例年はほとんど事例がないといい、今年は突出。ヤギ農家や市は「家畜への被害がエスカレートし、子どもなど人間が襲われないか」と懸念を強める。
市や県など関係6機関は1日、野良犬等被害対策連絡会議を市役所で開いた。市山羊生産流通組合や市などによると、被害は旧平良市添道地区の他、旧下地町などで発生。高さ3メートルの柵を乗り越えて襲われたヤギもいた。
市などへの被害通報は今年3~8月で29頭だが、組合の聞き取りでは約60頭に上り、ほとんどが死んだ。市内では昨年末時点で841頭が飼育されており、その7%に当たる。大嶺太亮組合長は「農家が飼育する気持ちを失い、ヤギ産業が衰退しないか」と心配する。
会議では、最大で15匹ともいわれる三つの群れがあり、野良犬に囲まれた大人もいたとの情報を共有した。今後はわなの設置場所の検討や、野良犬をゼロにするために最後まで飼い続ける意識の啓発などを行っていく方針だ。(宮古支局・又吉健次)