中道改革連合が崩壊に向かっている。参院立憲民主党と参院公明党が中道への合流を断念した。
中道が大敗した今年2月の総選挙のあと、中道から離党した藤原規真・前代議士が語る。
「立憲の参院議員と話をすると、合流を露骨に嫌がっていた。この間の合流をめぐる議論を見ると、立憲と公明では皇室典範改正への賛否や、沖縄知事選への対応が違うなど政策や理念の不一致を言っていたが、それは合流を阻むための理由づくり。最初から決裂させたかったとしか思えない」
中道の落選議員たちは政治団体「ゴリラ」(護憲リベラル共生)を旗揚げするなど、すでに新たな動きが始まっている。
「落選議員はどんどん抜け、現職議員もこのまま泥船に残りたくないから、後始末を小川淳也・代表に押し付けてどんどん離れてバラバラになっていくと思う」(藤原氏)
こうした中道崩壊にほくそ笑んでいるのが国民民主党だ。
「国民民主は公明党との連携を目指していたが、総選挙直前に立憲に持っていかれてしまった。中道が空中分解して再び公明党としてまとまれば、連携しやすくなる。さらに国民民主は立憲の護憲リベラル系の議員と対立してきたが、立憲がリベラルと保守に割れていけば保守系議員も取り込みやすくなる」(労組幹部)
逆に苦虫をかみつぶすのが自民党選対関係者だ。
「自民党にとっては理念も政策も違う左派の護憲リベラルと右派の中道保守、公明党がゴチャ交ぜで党内の意見がまとまらない現在の中道のままが一番選挙は戦いやすい。
厄介なのは中道保守の議員が左派と決別し、第二の保守勢力結集に動くこと。国民には自民党以外の穏健保守の選択肢を望む層がかなりいるから、将来的に自民党の票を奪う勢力に成長する可能性が出てくるからだ」
中道崩壊に国民民主が笑い、自民党が泣く──政治の不可思議な現象だ。
※週刊ポスト2026年9月18日号