人事は「政策本位」の白々しい嘘! 高市首相の判断基準はライバル潰しと麻生氏忖度の「自分本位」

「高市早苗首相の判断基準は政策だ」──極めてしらじらしい発言である。木原官房長官が10日、都内の講演で16日にも着手する内閣改造・自民党役員人事に関し、高市首相(自民党総裁)が「政策本位」で人選すると言ってのけた。
党所属の衆院議員を対象に希望役職を尋ねたアンケートについて、高市首相が全員分を読み、重視していると説明。「判断基準は政策だ。何をやりたいのかしっかりと書いている人は、当選回数にかかわらず大臣にすることが特徴」と畳みかけた。
■キングメーカーに連日の気遣い
やたら「政策本位」を強調したが、その政策とやらの具体的な中身には触れずじまい。木原本人も実態とかけ離れていることを承知しているのだろう。高市首相の判断基準は、来年の総裁選を見据えた「ライバル潰し」と「キングメーカーへの気遣い」。ミエミエの「自分本位」で、今や床屋政談の格好のネタだ。
昨年の総裁選に出馬した小泉防衛相と茂木外相は留任の方針で、閣内に囲い込む。同じく総裁選のライバルだった小林政調会長も本人の希望をくんで続投の方向で調整中だ。今から来年の総裁選出馬の芽を摘もうと次々と取り込みを図る。
高市首相は9日に続き、10日も官邸で麻生副総裁と約30分にわたって会談。先月25日にも就任以来初めて麻生氏と2人きりで昼食を取り、人事についてサシで意見を交わした。「麻生氏を無視した政権運営はできない」と言わんばかりにロコツな配慮をみせている。
孤独な高市首相は党内基盤がもろく、党内で唯一の派閥を率いる麻生氏の「数の力」が頼み。昨年と同様、派閥に属する60人をまとめる麻生氏の支持を取りつければ、1年後の総裁選での再選も堅いと踏んでいるに違いない。
「10月召集の臨時国会は、高市首相が『悲願』とうそぶく消費税減税の関連法案の行方が焦点。党内で異論が噴出する中、総理にすれば財政規律を重視する立ち場ながら『首相として決めたことは尊重せにゃならん』と理解を示す麻生さんとの結びつきが生命線です。ますます麻生シフトの人事に傾くばかりです」(自民党関係者)
やはり「政策本位」は見え透いた嘘。自分ファーストの自己愛首相にとって政策は二の次、三の次である。
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今回の内閣改造・党役員人事はボスの顔色をうかがった「新味ゼロ」の陣容になりそうだ。関連記事【もっと読む】『高市首相の「内閣改造」は留任だらけでドッチラケ…鈴木幹事長更迭も断念で事実上の“麻生内閣”』で詳しく報じている。