相模原市中央区の道路沿いの草むらで高校2年生の清水刹那さん(17)が倒れているのが見つかり、のちに死亡した事件。神奈川県警は9月11日までに、当時清水さんと一緒にいた14歳の少年に暴行を加えた疑いで、いずれも同市内に住む少年4人を逮捕した。【前後編の前編】
清水さんの死因は脳挫傷。清水さんが深夜に友人3人とバイク2台に分乗して走行していたところ、突然現れた黒のプリウスに追い回され、逃げた先で暴行を受けた。犯行の直前、現場付近の複数の防犯カメラには猛スピードで清水さんのバイクを煽るプリウスが捉えられていた。キー局社会部記者が話す。
「被疑者である16~17歳の少年4人のうち3人は、8月中に別の監禁容疑で逮捕されていました。少年らは事件当時、清水さんを追いかけていた黒の乗用車に乗っていたということです。清水さんは複数人から暴行されたとみられていますが、一緒にいた14歳の少年は警察に、『面識がない4人だ』と話しています。
犯行をめぐっては、清水さんの知人らが『仲間内でバイクの”盗難トラブル”があった』と説明しているといい、県警は清水さんが死亡した経緯についても調べを進める方針です」
NEWSポストセブン取材班は以前、清水さんが暴行を受けるに至った経緯を知る知人から話を聞いていた。まず清水さんは事件前日の22時半ごろ、友人数人と相模原市内の河原で花火をしていた。その後、友人宅に移動し、被害に遭った14歳の少年を含む4人と、バイクを出すことに。2台のバイクに2人ずつ分乗し、ある場所から帰路についたところ、突然現れた黒のプリウスに煽られ始めたという。
「パッシングや怒号を繰り返して、バイクを停めようとしつこく煽ってきたそうです。車の窓にはスモークがかかっていたようで、外からだと誰が乗っているのか見えなかった。
刹那が現場の草むらから1.7キロほど離れた交差点で左折すると、プリウスも追っていった。別のバイクで刹那の後ろを走っていた2人は交差点をそのまま直進したので、刹那とはこの時点で離ればなれになったんです」(清水さんの知人)
難を逃れた2人は、もといた友人らのところへ戻った。友人らで位置情報を共有していたスマホのアプリで清水さんの位置情報を確認すると、GPSのピンが現場の草むらに留まったまま数分間、動かなかったという。その後、友人が電話をかけると清水さんと同乗していた少年が出て「『助けてください!』とテンパった様子だった」という。清水さんを心配した女性2人は、現場に駆けつけて119番通報をした。この時、すでに犯人らの姿はなかった。