《信頼できない政治家ランキング》発信力の小泉進次郎、権力の麻生太郎らを抑えた“不名誉1位”は「国民を守らない」

昨年10月、日本初の女性首相が誕生し、政界に新しい風が吹いたかのように見えたのもつかの間。7月の各世論調査では支持率が40%台に突入するなど、発足以来初めて5割を割り込み、下落の一途をたどっている。
物価高や外交姿勢に厳しい目が向けられる中、米トランプ政権が国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長を制裁対象に指定。ヨーロッパ各国がトランプ氏の対応を厳しく批判する中、高市首相は「残念」と述べるにとどまり、「弱腰」との声が続出した。
内政でも外交でも政治家に問われるのは国民からの「信頼」。では今、有権者が最も「信頼できない」と感じている政治家は誰か、女性1000人に聞いた。
「期待していない」信頼以前の政治家たち
10位に選ばれたのは、民主党政権最後の首相、野田佳彦衆院議員(中道改革連合)。かつて首相として消費税増税を推進したことから今なお“増税派”のイメージがつきまとうようで。
「選挙惨敗の責任も果たさず、党員を置き去りにしたイメージ」(千葉県・48歳)、「高市と仲が良いから信用できない」(島根県・41歳)
首相就任時の衆院選惨敗と中道改革連合をめぐる迷走ぶりに野田氏のリーダーシップを疑問視した人が多いようだ。また、高市首相とは松下政経塾の卒塾生同士で互いに認め合っている姿勢が、不信感につながる結果に。本来は党が違えど互いを認め合う姿勢は、評価されるはずなのだが─。
9位は今井絵理子議員
続いて、今井絵理子参院議員(自民党)が9位に。いまだ尾を引くのが、2023年の自民党女性局によるフランス研修だ。今井氏は「無駄な外遊ではない」と反論し「追って活動報告する」と宣言したものの、いまだに説明はされていない。
「不倫にフランス研修問題、信頼できる理由がない」(東京都・38歳)、「中学校もまともに通えていない。その後、努力したのなら認めたいがまるで勉強していない発言ばかりが飛び出し、残念でならない」(沖縄県・62歳)
スピード辞職するしか信頼を得る方法はない?
8位は三原じゅん子前内閣府特命担当大臣
8位には元芸能人の三原じゅん子前内閣府特命担当大臣(自民党)が続いた。高市内閣では前こども政策担当大臣としての仕事ぶりに、厳しい視線が注がれている。
今年4月には、予算規模が約7・5兆円にふくらむ一方、少子化に歯止めがかからないとしてSNSなどでこども家庭庁解体論が大きくなったものの、テレビ番組でそのことを聞かれても「あ、私に聞いてます?」と答えて炎上。昨年には国会待機中に美容クリニックを訪れていたことが報じられている。女性有権者は、
「芸能界で売れなくなったから政治に逃げたイメージしかない」(神奈川県・59歳)、「この人にそもそも何も期待していないし、信頼できるはずがない」(茨城県・67歳)
今井氏と同様に国会からバックれるのが吉?
7位は国民民主党代表・玉木雄一郎
7位は、玉木雄一郎国民民主党代表。「言っていることとやっていることが違う」(福岡県・43歳)との厳しい指摘があるように、社会保障の重要性を訴え高市政権との政策協議を進める一方、政府の「社会保障国民会議」の初会合を欠席するなど、行動に矛盾が多く見られた。
’24年には女性問題が報じられ、党から3か月の役職停止処分を受け、「女性にだらしないイメージ。にやけ顔が男としても信頼できない」(香川県・28歳)
“対決より解決”を掲げながら肝心な場面で態度が見えにくいのが、不信感を呼んだようだ。
6位は“増税メガネ”こと岸田文雄元首相
6位は“増税メガネ”こと岸田文雄元首相(自民党)。不名誉な異名がすっかり定着してしまったが、在任中は物価高が家計を直撃するなか、防衛費増額に伴う増税方針などを打ち出し、国民との感覚のズレが指摘された。
「裏金議員への処分はなし、自分の息子は特別待遇で身内だけにいい顔する」(長野県・50歳)との声があるように、自民党派閥の裏金問題で安倍派などの議員を処分する一方、旧岸田派でも約3000万円の不記載が発覚したにもかかわらず、自身への党内処分はなし。
長男の岸田翔太郎氏を首相秘書官に起用し、’22年当時31歳だった翔太郎氏が首相公邸で忘年会を開き、組閣をまねて記念撮影したと報じられ、不適切だと批判を浴びた。
「菅義偉さんのように潔く引退したら信頼できる」(鳥取県・36歳)
居座る限り、不信は続く。
政治とカネ権力の私物化議員
ここからは、残念なトップ5。蓮舫参院議員(立憲民主党)が5位にランクインした。国政を退いて挑んだ’24年の東京都知事選で3位に終わった蓮舫氏。「国政には復帰しない」の舌の根も乾かぬ約1年後の’25年6月、立憲民主党から参院選比例代表への出馬を表明。
二枚舌のイメージがついたようで、「言うことがコロコロ変わるし、SNSのコメント欄も閉じていた。信用できない」(東京都・40歳)、「二重国籍問題はどうなったのか、はっきりとした説明がされていないように思います」(北海道・66歳)
批判する力には定評があっても、自らへの厳しい視線を払拭するには至っていないようだ。
4位は萩生田光一幹事長
4位は、萩生田光一幹事長代行(自民党)。裏金問題と旧統一教会の印象が拭えないようで、
「政治とカネを体現したような人物。信用できるわけない」(愛知県・55歳)、「大金を返金もせず、はした金だと考えているようで悲しくなる」(大阪府・64歳)
旧安倍派の裏金事件では、5年間に計2728万円もの政治資金収支報告書への不記載が発覚し、役職停止1年の処分を受け、’24年の衆院選では非公認での出馬を余儀なくされた。
石破茂政権時代は影を潜めていたものの、’26年、自民党の党幹事長代行に復帰。だが、’22年に参院選に出馬した生稲晃子氏とともに旧統一教会の関連施設を訪れていたことが判明。今年1月には教団の内部文書をめぐる新たな報道で、その関係が再び注目された。
萩生田氏側は「事実無根」と否定しているものの、関連団体から支援を受けたことは認めている。相次ぐ疑惑や問題が有権者から批判されているのに、スルーし続けるのはなぜなのか。
「最も信頼できない」と見限られた上位3人
そして、女性有権者たちから「最も信頼できない」と見限られた上位3人。まず3位は、小泉進次郎防衛大臣(自民党)。その“発信力”そのものを疑問視する声が集まった。
「ステマ問題以来、SNSでの投稿も疑うようになりました」(神奈川県・31歳)
“ステマ問題”とは、’25年の自民党総裁選で発覚したステマ投稿のこと。小泉陣営から関係者に、動画配信サイトへ小泉氏を称賛するコメントを書き込むよう求めるメールが送られて《泥臭い仕事もこなして一皮剥けたのね》《総裁間違いなし》など具体的な例文まで提示されていた。ほかにも、
「農林水産大臣時代のコメ問題、環境大臣時代のレジ袋有料化、この人がいるところ、ロクなことが起きない。戦争問題に発展する前に防衛大臣を退いてほしいと願ってやまない」(沖縄県・72歳)
と、切実な願いともとれる意見もたくさん。持ち前の発信力で注目を集めてきた小泉氏だったが、その見せ方への疑念が有権者の信頼を遠ざけてしまったのかもしれない。
2位は麻生太郎副総裁
2位は、麻生太郎副総裁(自民党)。今年、麻生氏が並々ならぬ意欲を見せたのが皇室典範の改正。自民党の皇位継承に関する党内組織のトップとして「必ず今国会で成し遂げなければならん」と明言。旧11宮家の男系男子を養子として皇族に迎える案を強く推し進め、7月に改正皇室典範を成立させた。かねて“老害”とささやかれていたが、これですっかり信頼は地に落ちたようで。
「自分の妹を皇室に入れ、姪を宮家の当主にして、まるで皇室乗っ取り。このために政治家になったのか」(福岡県・70歳)、「85歳で私利私欲に走ってみっともない。信頼できるわけない」(秋田県・50歳)
長年にわたり政界で絶大な影響力を持つ麻生氏。その力の大きさに疑問を抱いた有権者もいたようだ。
不名誉な1位は高市早苗首相
そして、不名誉な1位となったのは高市早苗首相(自民党)。旧統一教会との接点、外交姿勢など、有権者の不信感はピークに達しつつある。
「旧統一教会の手先としか思えない。日本をつぶそうとしているように見える」(埼玉県・32歳)、「トランプの言うことに逆らえず、国民を守らない。同じ女性として赤根(ICC所長)さんを守らないところにがっかりした。国民よりも旧統一教会、トランプ大統領のほうを向いている」(奈良県・65歳)
初の女性首相として大きな期待を背負って船出した高市政権。その期待の大きさゆえなのか、政策や外交姿勢を見る有権者の目もまた厳しい。今回、女性1000人が下した評価は「最も信頼できない政治家」というなんとも皮肉なものとなった。
週刊女性2026年9月22日号