2025~26年に全国の学校で実施された健康診断について、毎日新聞が都道府県や政令市など121自治体へアンケートを実施したところ、少なくとも16自治体が所管する学校で児童生徒が胸を露出する事例を確認していたことが判明した。
所管する学校の実施状況を把握していない自治体も全体で4割に上り、より多くの自治体で胸を露出する学校健診が実施されている可能性がある。
アンケートは7~8月、47都道府県と道府県庁所在市、政令市、東京23区の教育委員会を対象に実施。児童生徒への配慮の在り方について、所管する学校の対応状況を把握しているか尋ね、110自治体から回答を得た。
全校あるいは一部について「把握している」と回答したのは全体の51%を占める62自治体。京都市は毎年全校に調査していた。
配慮の実態を把握していると答えた62自治体には、医師の検査・診察時にバストトップを露出させた学校の有無も尋ねた。
その結果、男子のみが胸を露出していた場合も含めて「あった」は26%にあたる16自治体、「ない」は21自治体、「把握していない」は23自治体だった。
国は24年1月、児童生徒への配慮として「正確な検査・診察に支障のない範囲で、体操服や下着などを着衣、またはタオルなどで体を覆う」とした原則を全国の教育委員会などに通知。同9月には趣旨が徹底されていないとして改めて事務連絡を出した。
だが、これまでの毎日新聞の取材では、下着を脱いだ女子中学生の体操服を胸の上までまくり上げて聴診器を当てるケースなどが確認され、児童生徒や保護者からは疑問の声が上がっている。【菅野蘭】