9月28日(月)10時の推定で、非常に強い台風26号(スリゲ)は南大東島の北を進んでいるとみられます。台風に近い北大東島では暴風域に入り、30m/s超の最大瞬間風速を観測しました。
この後は東北東に進み、10月1日(木)頃に関東の南を通過する見込みです。
▼台風26号 9月28日(月)10時(推定)
中心位置 南大東島の北約110km
大きさ階級 //
強さ階級 非常に強い
移動 東北東 15 km/h
中心気圧 945 hPa
最大風速 50 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 70 m/s
大東島地方は8時頃が暴風ピーク
台風26号は発達した雲や暴風の範囲がコンパクトであることが特徴です。
大東島地方は台風の中心の南東側に広がる風の強い領域が通過した8時前後をピークに風が強まり、最大瞬間風速は北大東で32.4m/s、南大東で28.7m/sを観測しました。
9時を過ぎても20m/s超の風は続いているものの、台風が離れる午後は荒天が落ち着く見込みです。
風による影響範囲は限られている一方で、波は広い範囲に影響します。
台風が近づいた大東島地方は4~5mの高波が続く見込みです。沖縄本島や奄美大島なども太平洋沿岸を中心に今日いっぱい、2~3mの波となりますので、雨や風がそれほど酷くなくても、海上や海岸では注意が必要になります。
10月1日(木)頃に伊豆諸島南部を通過か
台風は明日以降、勢力をやや落としながら日本列島の南の海上を東北東に進む予想となっています。
10月1日(木)頃には関東の南の海上に達し、伊豆諸島付近を通過する可能性が高い状況です。伊豆諸島南部を中心に台風の影響を受けやすくなりますので、特に暴風や高波などに警戒をしてください。
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。
これらの大量の計算結果を比較すると、概ね進路の計算は揃っていて、伊豆諸島付近を通過する可能性が高い状況です。最も北側を通過する計算では房総半島に近づく進路となっています。
台風が比較的小さいため、関東への最接近時も直接の影響は大きくならないとみられます。
ただ、西日本~東日本には秋雨前線が停滞していて、台風26号と太平洋高気圧の間を吹く南寄りの風が水蒸気を送り込むことで、活動が活発になる見込みです。
太平洋沿岸を中心に雨の強まる可能性があります。台風25号の大雨の影響が残っている関東南部でも雨量が増加するおそれがあるため、台風の本体よりも秋雨前線の動向に注意をしてください。
平年よりハイペースで発生 秋台風は要注意
平年の台風発生数
台風の発生は16日(水)の台風25号(ドゥージェン)以来およそ1週間ぶりで、今月3つめの台風発生です(復活台風となった18号を除く)。台風26号発生としては統計史上6位の早さです。
2026年は序盤からかなり早いペースで台風が発生していて、8月末までの累計でも平年より10個ほど多くなっています。
8月には10個の台風が発生していて、月単位の集計で1か月に10個の台風が発生するのは1966年8月以来で60年ぶりのことでした。1951年以降、月に10個以上の台風が発生したのは過去2例のみで、先月が3回目でした。
9月の台風発生数の平年値は5.0個と8月に比べると若干少なくなるものの、接近数の平年値は8月と同値、沖縄や奄美を除く本土への接近数は9月が上回ります。
秋の台風はスピードも速いため、被害をもたらす台風が多いことも特徴です。台風対策・大雨対策を整えておくようにしてください。
また、今年は1月から9月まで毎月台風が発生している状況です。1951年からの統計で、1月から9月まで毎月台風が発生したのは1965年、2015年と今年2026年の3回のみです。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風26号の名前「スリゲ(Surigae)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した台風の名称で、鷲の名前(鳶、トビ)をさす朝鮮語の咸鏡道方言からとられています。