業者に架空の業務を発注して会社に損害を与えたとして、警視庁捜査2課は29日、背任の疑いで「湘南美容クリニック」などを運営する企業グループ「SBCメディカルグループ」の元幹部、三村大介容疑者(50)=東京都港区赤坂=を逮捕した。捜査2課は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は令和3年12月~5年3月ごろ、都内のイベント運営業者にウェブサイトのセキュリティー対策名目で架空の業務を発注。勤務先の傘下企業から現金計1320万円を業者の口座に送金させ、損害を与えたとしている。
捜査2課によると、三村容疑者は事件当時、グループの経営戦略本部長として、一連の事業に関する支払いの決裁権限を持っていた。イベント運営業者の代表者とともに架空の業務発注を計画したとみられ、業者に振り込まれた1320万円のうち、約7割の924万円を容疑者の個人口座に送金させた疑いがある。
還流された資金の一部は家賃や会員制の飲食店での遊興費などに充てていたとみられる。
税務調査で不正が浮上し、警視庁が7年2月にグループ側からの告訴を受理していた。捜査2課は、三村容疑者が平成26年ごろ以降、他の複数の業者に同様の手口で計6億円の発注を行い、3億円以上を還流させていた疑いもあるとみて、裏付けを進める。