《高市改造内閣の爆弾》“更迭”された“参院のドン”石井準一・前自民党参院幹事長が結成した40人超の独自グループに注目 参院全体が高市首相の敵になる可能性

高市早苗・首相の内閣改造は「実力重視の人選」などと報じられたものの、閣僚・党役員ともに主要メンバーは変わらず、小幅な人事となった。支持率は改造前よりやや上昇し、安定した政権運営につながりそうにも見えるが、政権は内部に”爆弾”を抱えている。
高市首相が強権を発動したのが”参院のドン”と呼ばれる石井準一・自民党参院幹事長を”更迭”したことだ。
「石井氏は野党にパイプが太く、参院の審議を仕切ってきた。高市首相が命じた予算案の年度内成立ができなかったのも、参院で石井氏が野党の言い分を聞き入れて十分な審議時間を取ったから。首相は2月の解散総選挙を強行したことで予算成立が遅れると批判されていたから、意地でも年度内成立させるつもりだった。それなのに石井氏のせいで成立できなかったので恨み骨髄なのでしょう」(自民党参院議員)
だが、石井氏はこの4月に参院に独自グループ「自民党参議院クラブ」を旗揚げし、自民党参院議員(101人)のうち40人以上が参加した。参院の野党第一党である立憲民主党を上回る勢力だ。
政治評論家の木下厚氏が語る。
「高市総理は石井氏が参院でこれ以上力を強めることを防ぐため、人事で干し上げたのでしょうが、与党少数の参院で自民党内に総理の言うことを聞かない大勢力が生まれることにもなります。高市さんは参院で法案が否決されても、衆院の3分の2で再議決して成立させればいいと考えているのでしょう。しかし、そんなやり方を続ければ参院全体を敵に回すことになる」
高市政権の前途は多難だ。
※週刊ポスト2026年10月9日号