市議選「くじ引き」での当選無効に…落選した候補への有効投票「1票」、再点検で認められる

長崎県選挙管理委員会は29日、6月に投開票された南島原市議選(定数17)について無効票の再点検を行った結果、くじ引きで落選した永池充宏氏(70)の有効投票1票が認められたとし、くじ引きで当選した小田原文氏(45)の当選を無効とする裁決を発表した。小田原氏は取材に、結果を受け入れる意向を示した。
19人が立候補した同市議選では、永池氏と小田原氏の得票が838票で並び、くじ引きで当選を決定。永池氏は、無効票の中に有効投票があるとして、同市選管に異議申し立てを行ったが棄却された。
その後、審査申し立てを受けた県選管が、無効票225票を再点検。このうち3票で有効・無効を審理し、1票が筆跡などからひらがなで「ながいけ」と記入しようとしたと判断して、有効票とした。永池氏の得票が1票上回るため、市選管の棄却を取り消して小田原氏の当選を無効とした。
裁決に不服があれば、30日以内に福岡高等裁判所に提訴できるが、小田原氏は取材に対し、「不服を申し立てるつもりはない。(無効票とされた票の中に)永池さんへの票があったということなら、何も言うことはできない」と話した。
永池氏は「県選管の判断に感謝する。市議に返り咲いたなら、今まで以上に市民の声を聞き取り活動していきたい」と語った。