中国大使館(東京都港区)の敷地内に自衛官が侵入した事件で、建造物侵入や脅迫などの罪に問われた元3等陸尉の村田晃大被告(24)の初公判が1日、東京地裁(福島直之裁判長)であり、村田被告は「神様に告げられた」などと話し、大使館への侵入を認めた。弁護人は脅迫罪の成立を争う方針を示した。
検察側は冒頭陳述で、学生時代から日中の外交問題に関心を持ち、日本の対応に不満を抱いていたと指摘。事件前日、大使に直接訴えようと決意したと述べた。
村田被告は被告人質問で、「中国政府の外交方針は強引で、是正されるべきだと思っていた」と説明。神様から「日本は中国になめられている。おまえが行って、談判しろ」と告げられる夢を見て侵入を決めたと述べた。「あがり症」克服のため、個人輸入した薬を服用していたことも明かした。
起訴状などによると、村田被告は3月24日、刃渡り約18センチの包丁を所持して中国大使館の敷地に侵入。「日本の国士が神々に代わって貴殿らを誅殺するだろう」と紙片に書き、大使館職員に交付したなどとされる。 [時事通信社]