沖縄県の古謝玄太知事は4日、米軍普天間基地(同県宜野湾市)所属の海兵隊員が強盗殺人容疑で逮捕されたことについて「断じて許せるものではなく、非常に憤りを感じる」と述べた。県庁で記者団の取材に応じた。沖縄の過重な基地負担が続く中、就任間もない古謝氏は基地問題への対応を問われることになる。
那覇市のホテルで女性の遺体が見つかった事件で海兵隊員の男が逮捕されたことを受け、古謝氏は「基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民に大きな衝撃を与え、新たな不安を招く」と指摘。米軍に綱紀粛正を要求し、県として「厳正に対処する」と強調した。近く上京し、高市早苗首相に直接抗議する考えを示した。
これに先立ち、古謝氏は同日午前、グラス駐日米大使と電話で協議し、強く抗議するとともに再発防止を要請。米側が捜査に全面的に協力することも確認した。沖縄では12年ぶりに保守系知事が誕生し、日本政府や米側とのハイレベルの意思疎通がしやすくなったとみられており、基地負担軽減や再発防止に向けた実効性ある対策を引き出せるかが焦点となる。
在日米軍専用施設の約7割が集中する沖縄では米軍関係者による事件・事故が後を絶たない。古謝氏は基地負担の軽減について「今すぐ撤去できるわけではないが、米側と話し合っていかなければいけない」と語った。
県は5日に防衛省沖縄防衛局の村井勝局長らを県庁に呼び出し、事件について抗議する方針。 [時事通信社]