「三幸製菓」荒川工場(新潟県村上市)で2022年、従業員6人が死亡した火災で、新潟地検は7日、佐藤元保・元同社最高経営責任者(CEO)(56)ら4人を業務上過失致死罪で在宅起訴した。地検は過去の同種火災が起きていたのに対策を怠り、死亡火災につながったと判断した。
他に起訴されたのは、佐藤博久元製造本部長(62)、玉川勝之元生産統括部長(59)、羽部富夫元工場長(62)。地検は4人の認否を明らかにしていない。
起訴状によると、4人は過去の同種火災で、焼き釜の上に設置された乾燥機の底に油脂を含んだせんべいくずが堆積し発火の可能性を認識しながら、乾燥機の配置の改善やくずの除去、避難路の周知などの措置を怠り、22年2月11日に工場棟約8800平方メートルを全焼させ、20~70代の従業員の男女6人を焼死させたとされる。
村上市消防本部によると、荒川工場では1988~2019年にぼやなどが8件発生。多くは乾燥機内のせんべいくずが原因とみられた。死者の一部は避難訓練を受けておらず、非常口の場所を知らなかった可能性が高いことが、同社が公表した報告書で明らかになっていた。
佐藤氏は24年2月に他の3人と共に書類送検され、翌月にCEOを辞任した。新潟労働局も24年2月、防火措置を講じなかったとして、労働安全衛生法違反容疑で法人としての同社と佐藤氏を書類送検したが、25年2月に不起訴処分となった。
三幸製菓は「雪の宿」などの米菓製品で知られる。 [時事通信社]