高市早苗首相、「予算カット」発言の簗和生農水相は“ヤナちゃん”と呼ぶほどの仲良し “お友達人事”で自らの意向を反映させ“得意満面”、党内での批判には聞く耳持たず

9月17日に発足した第2次高市改造内閣が、いきなり躓いている。初入閣した簗和生農林水産大臣の”予算カット発言”に批判が殺到。しかし、高市早苗首相(64才)は高い支持率を背景に強気な姿勢を崩していない。党内でいま、何が起きているのか──。【前後編の前編】
首相肝いりの人選
「誰もが明日への希望を持てるニッポンを、つくり上げて参ります」
10月5日、衆参両院の本会議場で、所信表明演説に臨んだ高市首相)。語気を強めてこう宣言すると、議場は喝采に包まれた──。
9月17日に発足した第2次高市改造内閣。首相の意気込みとは裏腹に、船出から2週間足らずで早速、難題が持ち上がっている。
「初入閣した簗和生農林水産大臣の”予算カット発言”が『週刊文春』と『週刊新潮』で相次いで報じられました。今年5月、簗大臣の地元・栃木県内で開かれた自民党の会合で、那須烏山市と那珂川町の今年度の道路予算について《大幅にカットしました》と発言していたというものです。
“(先の衆院選で)自身を応援しなかった自治体の予算を恣意的に減らした”と受け取れる内容に批判が殺到。木原稔官房長官に叱責された簗大臣は発言を撤回し、謝罪に追い込まれました」(政治部記者)
批判の渦中にある簗大臣は、高市首相にとって特に距離の近い議員のひとりだ。
「普段から『ヤナちゃん』と呼ぶほど仲がいいことで知られています。今回の内閣改造における”お友達人事”を象徴するような、首相肝いりの人選でした」(前出・政治部記者)
“身内”の起用が炎上につながった一方、高市首相がこの秋、ことさらに力を入れたのが人事だったという。
「かねて”外交嫌い”を指摘されてきた高市首相は、9月22日に米ニューヨークの国連本部で行われた国連総会に出席。トランプ大統領との日米首脳会談にも臨んだものの、翌日の午前中にはニューヨークを発つという”とんぼ返り”の日程で、各国要人との会談の多くは、現地に残った茂木敏充外相が担っていました。帰国後、首相は自室にこもり、国会の各委員会の委員長ポストや党内の役職の采配に没頭していたようです」(永田町関係者)
「そんなに細かな人事まで決めるのはいかがなものか」
一方こうした首相の振る舞いには、自民党内から批判的な声も聞こえてくる。
「党内には、幹事長など党幹部に人選が委ねられている役職も数多くあります。それでも今回は、高市首相がかなり細かなところまで人事に口出しをしていた。そのため、一部では『首相がそんなに細かな人事まで決めるのはいかがなものか』と苦言を呈する声も上がっていました。しかし本人はまったく聞く耳を持たず、どこ吹く風といった様子です」(前出・永田町関係者)
こうした強気な姿勢の背景には、依然として60%以上で推移する高い内閣支持率がある。
「いまの首相にはなかなか異を唱えにくい空気があります。人事でも自らの意向を次々と反映させ、まさに”得意満面”といったところではないでしょうか。簗大臣の失言も、支持率にはそこまで響かないと考えているようです」(前出・永田町関係者)
(後編へ続く)
※女性セブン2026年10月22日号