漫画家・わたなべまさこさん死去 97歳 少女漫画界の巨匠 名作「ガラスの城」など 生前メッセージ公開

日本の少女漫画界のパイオニア知られる漫画家・わたなべまさこさんが、今月3日に死去した。97歳。13日に公式Xが発表した。わたなべさんは女性漫画家として初めて旭日小綬章を受章した巨匠。91歳の時に新作を発表するなど、長きに渡りコミック界を支えた。また公式は訃報とともに、生前に本人から預かっていたメッセージを公開した。

わたなべさんは1929年5月16日生まれ、東京都出身。結婚後に手塚治虫の作品に刺激を受け漫画家を志し、52年に漫画「小公子」でデビュー。代表作には「ガラスの城」「聖ロザリンド」「金瓶梅」など。「ガラスの城」は70~71年に「週刊マーガレット」で連載され、71年に第16回小学館漫画賞を受賞。「聖ロザリンド」は73年の発表当時に大きな反響を呼び、ホラー作品の代表作として一世を風びした。わたなべさんは少女漫画界のパイオニアとして、また「現役最高齢の漫画家」としても91歳で完全新作「秘密―ひめごと―」を発表。人生を懸けてペンを握り続けた。

2002年には日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞。06年には女性漫画家として初めて旭日小綬章を受章した。

公式は「まさこ先生は10月3日の0時38分に永眠いたしました。まんがとともに97年の生涯を駆け抜け最期は穏やかにまるで眠るように旅立っていかれました」と訃報を伝え「生前、先生の作品を愛し、温かいご声援をお寄せくださった皆様に、心より御礼申し上げます」と感謝を記した。

また、「以前に先生から預かっていたメッセージです。よろしければご一読ください」と、先生が生前に用意していたメッセージを公開した。

以下、メッセージ全文

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皆様へ

私からこんなふうにお伝えするのも不思議な感じですが、今まで私に関わってくださった多くの方々、応援してくださったファンの皆様、お仕事でお付き合いのあった方、身の回りのお世話をしてくださった方、イリーゼの優しいスタッフたち、看護師のFさんSさん、弟妹はじめ家族のみんな、本当にありがとうございました。

私のまわりにはいっぱい愛があったこと、とても感謝しています。

『まんがと生きて』あっという間の人生でしたが、私の胸には幾つもの思い出が宝物のように輝いて光を放っています。

ひと足お先に失礼しますが、向こうにはたくさんの大事な方々が待っており、主人とも久しぶりに会えると思っています。

以前訪れたパリの写真はずっと私のデスクにおいてあったものです。

寂しい時は、私はパリにいるとでも思ってくださいね。またねー。

わたなべまさこ

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公式は今後について「先生が遺された貴重な原画や未公開作品などをご紹介し、その素晴らしい作品世界を皆様にお届けしてまいります」と説明。「わたなべまさこ先生の作品を末永く愛していただけましたら幸いです」と呼びかけた。