予算カット発言「許容範囲超えている」、シャトルバス無料送迎「典型的な違反行為」…簗農相更迭・識者の声

自治体の道路予算を「カットした」と発言した簗和生農相(47)が14日、事実上の更迭に追い込まれた。自身への支援の有無で予算に差をつけたかのような発言に不信感が高まり、衆院選中に支持者をバスで無料送迎した問題も浮上した。
内閣の検証必要
谷口将紀・東大教授(政治学)の話「国の予算を支持しない人への制裁に利用するかのような発言は、政治的報復で行政をゆがめたと捉えられかねない。首長が支持しなかった自治体にも簗議員に投票した有権者はおり、そうした思いをないがしろにする言動は許容範囲を超えている。議員の『問い合わせ』で予算配分が変わったのではないかという疑念は消えておらず、内閣が検証して明らかにする必要がある」
送迎は違反行為
公職選挙法に詳しい白鳥浩・法政大教授(現代政治分析)の話「陣営の資金力の差が選挙結果に影響するのを防ぐことが公選法の趣旨であり、候補者による有権者への利益の供与は厳しく制限されている。本来ならお金を払わないと使えないものを無償で提供するのは利益の供与にあたり、シャトルバスによる無料送迎は典型的な違反行為といえる。簗氏が『人道上の観点』で送迎したなどと説明したとしても、合法にはなりえない」