猛烈な台風30号(チャンパー) 沖縄は次第に荒天 週末は進路を北へ

10月21日(水)9時現在、大型で猛烈な台風30号(チャンパー)は中心気圧が900hPaまで低下し、今年の台風で最も気圧が低くなっています。

沖縄は次第に風が強まり、明後日23日(金)が荒天のピークになる見通しです。週末以降は北から北東に進路を変え、西日本に近づくおそれがあります。
▼台風30号 10月21日(水)9時

中心位置 フィリピンの東

大きさ階級 大型

強さ階級 猛烈な

移動 西北西 25 km/h

中心気圧 900 hPa

最大風速 60 m/s (中心付近)

最大瞬間風速 85 m/s
先島諸島を中心に暴風や猛烈なしけに警戒
台風30号は発達のピークを迎えていて、衛星画像では中心付近の台風の目が明瞭です。中心気圧900hPaは今年の台風で最も低く、最大風速60m/s(115kt)は台風4号と並ぶ強さになります。

今後も北西に進んで明日22日(木)から23日(金)にかけて非常に強い勢力で先島諸島に近づく見込みです。うねりを伴った高波が沖縄に届き始めていて、明日22日(木)には6m以上の大しけ、明後日23日(金)は先島諸島で猛烈なしけになるとみられます。

今日の午後からは次第に風も強まる予想です。台風が最も近づく23日(金)頃には先島諸島を中心に瞬間的に40m/s超の暴風が吹き荒れ、外出が危険な荒天となるおそれがあります。台風が速度を落とし、影響が長引く可能性もあるため、台風への備えはできるだけ今日のうちに済ませてください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率が5%以上の地域は以下の通りです。(気象庁)

長崎県

北部・南部 5%

五島 6%

沖縄本島地方

慶良間・粟国諸島 7%

久米島 10%

宮古島地方 75%

八重山地方

石垣島地方 95%

与那国島地方 89%
北上傾向もタイミングに不確実性あり
参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。

これらを比較すると、北から北東に進路を変えるものがほとんどとなっています。AI技術が活かされたシミュレーション(水色)では、北上のタイミングが早く、従来からの物理モデル(オレンジ色)は大陸沿岸に近い進路を進む傾向です。

北上のタイミングは日本の南の高気圧の勢力により変わり、引き続き不確実性は大きくなっています。

この誤差は日がたつにつれて縮小する見込みですので、最新の台風情報を随時ご確認ください。
今年は早いペースで台風が発生 秋台風は要注意
平年の台風発生数
台風の発生は5日(月)の台風29号(コグマ)以来およそ10日ぶりで、今月4つめの台風発生です。

年間の台風発生数が30個に到達したのは2013年以来で13年ぶり、1951年からの統計で16例目です。30号の発生の早さとしては史上4番目です。

2026年はかなり早いペースで台風が発生していて、9月末までの累計で平年より7個ほど多くなっています。

10月の発生数の平年値は3.4個で、まだしばらく台風発生の多い時期が続きます。秋の台風はスピードも速いため、被害をもたらす台風が多いことも特徴です。台風対策・大雨対策を整えておくようにしてください。

また、今年は1月から10月まで毎月台風が発生している状況です。1951年からの統計で、1月から10月まで毎月台風が発生したのは1965年、2015年と今年2026年の3回のみです。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風30号の名前「チャンパー(Champi / )」はラオスが提案した台風の呼名で、気象庁によると「赤いジャスミン(Red jasmine flower)」を意味すると説明されています。

なお、ラオ語のChampi()は、モクレン科の白っぽい花を咲かせる植物(Magnolia × alba)を指します。一方、Red jasmineという英語名はプルメリア(Plumeria rubra)にも使われ、こちらはラオ語でChampa()と呼ばれるラオスの国花です。どちらを意図した呼称かは断定できません。