塩原で温泉“無断持ち帰り”横行 男女2人が声掛けなしにポリタンク6個

約1200年の歴史がある栃木県那須塩原市の塩原温泉郷。無料で温泉を持って帰ることができる温泉宿が数多くある中、持ち帰りのマナーを巡って困惑の声が上がっています。
【画像】老舗旅館が苦言をSNS投稿「勝手にくんでいくのは違う」
老舗旅館が苦言
赤や黄色に色づく木々。栃木県那須塩原市のスキー場「ハンターマウンテン塩原」では今、紅葉が見頃を迎えています。ゴンドラから広がる絶景に、訪れた人からは感嘆の声が上がりました。
紅葉を見に来た人

「素晴らしいですね。雲海も出て。きれいです」
一方、玄関口であるJR那須塩原駅前で開催されていたのは「Picnic Week」。会場には足湯も設けられ、訪れた人たちが “ホッと”ひと息つく姿も見られました。
足湯を利用する人

「(Q.湯加減いかがですか?)最高ですね。どう?」

子ども

「最高」
1200年以上の歴史を誇る、関東有数の温泉地・塩原温泉郷。肌寒さが増し、温泉を求めて多くの観光客がやってくる中、ある投稿が波紋を広げています。
湯守田中屋
田中佑治さんのXから

「温泉をお持ち帰りされる方へ。あいさつもなしに勝手にくんでいくのは違うと思います。100歩、いや、1000歩譲っても最初と最後のあいさつは必要だと思います。一言って大切です」
投稿したのは塩原温泉郷にある老舗旅館「湯守 田中屋」の若旦那です。この旅館には敷地内に温泉をくむことができる蛇口があり、宿泊客などに人気です。ところが無断でくんで持ち帰る人がいるとして、苦言を呈しました。
これに対し、地元住民はこう話します。
地元住民

「めっちゃ大切な観光資源だと思うので、そういうのはやめてほしいなと心から思っています」
声掛けなしポリタンク6個
一体、何が起きているのでしょうか。旅館を訪ねると…。
田中さん

「日帰り入浴もやっているのでそういうお客様かなと思っていたら、トランクを開けてポリタンクを出そうとしていた。『どうなさいました?』みたいな形で声をかけたところ、『温泉をいただきに』みたいな。『ありがとうございます』『いつもくんでいっています』とか一切なく、そのまま何も言わずにポリタンクで温泉をくんで。30分ぐらい経ってパッと見たらもう車に乗り込んで立ち去っていったところだったので、『あれ?』と思って」
温泉を持ち帰ったのは男女2人で、これまで複数回温泉をくみに来ていて、旅館への声掛けなどは一度もなかったといいます。
この日持ち帰った量はポリタンク6個分。合わせて120リットルほどだったといいます。
これには同じ地区の旅館関係者も次のように話します。
上会津屋 君島正憲さん

「何にしても黙って敷地に入られるのもそうですし、温泉にしても常に湧き出ているものですけど、黙って持っていかれるものは確かに面白くはない気はします。やっぱり一声欲しいですよね」
田中さんは貼り紙を設置することにしました。
「温泉をくんでいく方へ。最初と最後は必ずあいさつをして下さい。無断でお持ち帰りになるのはおやめください。発見次第、次回からお断りさせていただきます」
最低限のモラルを持った行動をしてほしいと願っています。
「地下からポンプアップでくみ上げているんですけども、そのポンプもお金かかっていますし、温泉が出るまでの管理というのは年間相当のお金がかかりますので、日々の管理があるからこそ温泉が出ている。無断でというのは私たちの気持ち的にもそこは一言あって欲しかったなという。やっぱり言葉にするっていうのは大切なことなんではないかなと、そういうのがなかったことが今回少し残念に思った」
(「グッド!モーニング」2026年10月26日放送分より)