ラグビーW杯の興奮に包まれる中、日本代表の公式ジャージーが爆発的に売れている。99年大会から20年にわたり、日本代表ジャージーの公式サプライヤーを務める「カンタベリーオブニュージーランドジャパン」(カンタベリー、東京・新宿区)では、「兜(かぶと)」をコンセプトにした今大会の新ジャージーを7月10日から販売。前回15年イングランド大会の20倍となる約20万着を生産したが、すでに9割超が売り切れ、品薄状態となっている。
ラグビーの「東の聖地」秩父宮ラグビー場と、目と鼻の先にあるカンタベリー青山店(東京・港区)は、W杯のライセンス商品として、ジャージーやリュックサックなど50点ほどを扱っている。連日開店前から多くの人が並び、閉店まで来店客が途絶えない盛況ぶり。代表ジャージーは、キッズ用と3Lサイズを除く、主要なサイズはほとんど売り切れだという。同社ラグビーW杯対策室長・勝田悦弘氏は「日本代表の活躍とともに、お客様は増えていて、盛り上がりは過去一番。全国のカンタベリーショップと、百貨店やスポーツ用品店約600店舗で、生産数の約95%は売れています」。一方で「購入希望の問い合わせが毎日殺到しています。生産が追いつかず、申し訳ない気持ちもあります」と話す。
客層にも変化が見られる。発売を開始した7月10日には、開店前に約100人がジャージーを買いに並んだというが、ほとんどが昔からのラグビーファンだったという。勝田氏は「開幕後は、訪日外国人客に加え、国内でもコア層以外の、これまでラグビーに興味がなかったお客様が増えています」。来店した都内在住・20代女性は「今大会からラグビーを見るようになった。子供が保育園で、ラグビーのパスを練習しているみたいなので」と、キッズサイズのジャージーを手に笑顔で店を後にした。
日本代表だけでなく、決勝トーナメント進出を決めているオールブラックス(ニュージーランド代表)や南アフリカの代表ジャージーもサイズによっては完売状態。オールブラックスジャージーの公式サプライヤー「アディダスジャパン」によると、大会開幕前から売れていて、女性客や若年層からも人気があるという。