ユーモア交え業績解説=ノーベル賞の吉野さん、一般向けに講演―東京

ノーベル化学賞に選ばれた吉野彰・旭化成名誉フェロー(71)の受賞決定後初となる一般向け講演が15日、東京都内で開かれた。会場は立ち見も出る盛況ぶりで、700人を超える聴衆はユーモアを交えた吉野さんの話に熱心に耳を傾けた。
講演は日本化学会が毎年開くイベントの一環で、その年のノーベル化学賞の内容を専門家が解説する企画。吉野さんも登壇経験があるが、今年は自身の業績を紹介する役回りとなった。
吉野さんは、スライドを使ってリチウムイオン電池の仕組みや開発の経緯を分かりやすく説明。自身の発明は1981年と2000年にそれぞれノーベル化学賞を受賞した福井謙一、白川英樹両博士の業績の延長線上にあるとし、「(19年ごとの受賞という)法則性がある。これが分かっていたらこの10年、毎年やきもきする必要もなかった」と笑いを誘った。
IT革命に続く環境・エネルギー革命にもリチウムイオン電池が大きな役割を果たすと述べ、「19年後の2038年にも賞を取る人が出る。できれば日本から出てほしい」と語った。