行方不明者の生存率が急激に低下するとされる「72時間」が夜に迫る15日、懸命の捜索活動が続けられた。
神奈川県相模原市緑区牧野では自宅が土砂にほぼ埋まり、行方不明となった60歳代の夫婦の捜索が消防や警察、自衛隊など計約90人態勢で行われた。
「100メートルぐらい下に家が流された」と近隣の住民が119番したのは12日夜。県が13日、自衛隊に災害派遣を要請した。千葉県成田市から駆け付けた夫婦の長男(41)が「0・1%の可能性を信じたい」と祈るように見守る中、捜索隊は泥や倒木に阻まれて重機が入れない現場の土砂をスコップで掘り続けた。相模原市の担当者は「ぬかるんでいて掘れば掘るほどアリ地獄のように崩れていく」と現場の状況を語った。
福島県郡山市田村町谷田川では、天栄村から知人宅を訪れていた母親(36)と小学生の兄弟の計3人が車で移動中に行方不明となり、母親と小学1年の弟(7)が遺体で見つかった。4年の兄(10)は行方不明のままで、県警や消防などは15日、計63人態勢で付近の河川などを捜索した。
弟は13日午後、山あいを流れる黒石川の道路脇で、母親は14日午前、約4キロの下流で発見された。土砂が積もった河川や、川沿いの道路をスコップで掘り返しながら捜索が行われた。16日は捜索人数を102人に増やし、午前9時から捜索を再開する。