防衛大学校の学生寮(神奈川県横須賀市)で上級生らに暴行やいじめを受けていたにもかかわらず、教官が適切な対応をしなかったとして、福岡県内に住む元学生の20代男性が国に損害賠償を求めた訴訟で、元学生は国の責任を認めなかった福岡地裁判決(10月3日)を不服として16日、福岡高裁に控訴した。
男性は教官について、上級生らの暴行に対して再発防止を図るなど安全配慮義務があったと主張したが、1審判決は「教官が暴力行為を予見することは困難だった」として請求を棄却した。
福岡市内で記者会見した男性の母親は「(1審が)証拠を真剣に取り扱ってくれず、とても悔しいと息子は言っていた。この判決はおかしいということを明らかにしたい」と話した。【宗岡敬介】