徳島市は、多数の薬を服用することで有害な症状が生じる「ポリファーマシー(多剤処方)」対策に、県内で初めて乗り出した。複数の医療機関にかかっている国民健康保険の被保険者に服薬情報を15日から通知し、薬剤師などに相談してもらうことで市民の健康被害防止と医療費削減を図る。
医療関連情報サービスの開発・提供を手がける「データホライゾン」(広島市)に業務委託する。市内の国民健康保険の被保険者4万8570人(8月31日現在)のうち、3~6月に2カ所以上の医療機関から6種類以上の薬を処方された1340人に通知する。
通知書には、受診した医療機関・薬局名のほか、薬品名や数量、調剤日や類似薬かどうかなどが記入されている。対象者が薬局に通知を持参して相談すれば、薬剤師がかかりつけ医へ照会するなどして、薬の量が適正か、飲み合わせに問題がないか、など処方の見直しを検討してもらう。事業費は550万円を計上している。
毎回同じ「かかりつけ薬局」を利用したり、異なる薬局でも過去に処方された薬データの記載された「お薬手帳」を持参したりすれば、飲み合わせといった問題を減らすこともできるため、市は今後、事業効果を分析し、医師会や薬剤師会などに結果を提供して連携を目指すとしている。【松山文音】