台風19号の影響で山梨県上野原市のJR中央線四方津(しおつ)駅に停車中の列車から、行き先を表示する方向幕が盗まれていたことが17日、分かった。県警上野原署は窃盗事件として捜査を始めた。
同署やJR東日本八王子支社などによると、列車は6両編成の高尾行きとして運行していたが、台風による運休で12日から四方津駅に留め置かれていた。
16日午後2時半ごろ、JRの社員が後方車両の方向幕3基などがないことに気付き、同署に届け出た。車両外側に損壊がないことから、夜間などに車両内に侵入して盗んだとみられる。
JR中央線は線路への土砂流入で、17日も大月(山梨県大月市)-高尾(東京都八王子市)間で運休している。同支社関係者は「電車運行に関係のある機器を非常時に盗まれた。火事場泥棒的犯行だ」と憤っていた。列車の方向幕は、鉄道会社から放出されるとネット上などで高値で売買されている。