院内感染防止の対応甘く「反省」 18人死亡の結核病院院長が陳謝

国内最多の結核病床を持つ阪奈病院(大阪府大東市)で多数の入院患者が薬剤耐性アシネトバクターに院内感染した問題で、川瀬一郎院長は17日、院内で記者会見し、感染防止の対応が甘かったことを認めた上で、「深く反省している」と陳謝した。
阪奈病院を巡っては今年8月までの約2年間に、結核で入院していた58~97歳の男女19人が、薬剤耐性アシネトバクターに院内感染し、18人が死亡していたことが明らかになった。
今年1月に亡くなった高齢の男性患者は発症が確認されていたにもかかわらず、感染症法で義務付けられている保健所への報告を7カ月にわたり怠っていた。
同病院を運営する医療法人「仁泉会」の伊泊大造理事長は文書で、「亡くなられた患者様には心からご冥福をお祈り申し上げるとともに、地域の皆様にご心配をおかけしますことを深くおわび申し上げる」とのコメントを公表した。【遠藤浩二、畠山哲郎、近藤大介】
薬剤耐性アシネトバクター
細菌の一種で、免疫力が落ちた人が感染・発症すると、肺炎や敗血症で死亡することがある。アシネトバクター菌自体は土や河川水などに存在し、健康な人に感染しても発症しない。