政府は17日、天皇陛下の即位に関して22日に行う儀式のうち、パレード「祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀」を延期する検討に入った。東日本各地で甚大な被害を出した台風19号の被災地に配慮する。陛下が即位を内外に宣言される22日の「即位礼正殿の儀」は予定通り実施する見通し。
祝賀御列の儀では、22日午後にオープンカーに乗った天皇、皇后両陛下が皇居から赤坂御所まで走行する予定だった。
パレードの前に行われる即位礼正殿の儀は、190以上の国・地域、国際機関の要人を招く予定で、日程の再調整が困難なこともあり予定通り行う。陛下が「高御座(たかみくら)」に上って即位を宣言するお言葉を述べるもので、一連の皇位継承行事で重要な位置づけとされる。
皇室の慶事が自然災害の影響で延期されたことは過去にもある。上皇陛下の長女、黒田清子さんの婚約内定発表は当初、2004年11月に予定されていたが、新潟県中越地震と高松宮妃喜久子さまの逝去によって2度延期された。
17年7月に予定された秋篠宮さまの長女、眞子さまの婚約内定発表も、九州北部豪雨のため2カ月延期されている。
今回の台風19号を巡り、秋篠宮妃紀子さまと長男悠仁さまが13日のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の日本―スコットランド戦(横浜・日産スタジアム)の観戦を取りやめられている。【野口武則】