NHK、郵政抗議後削除の動画公開 かんぽ報道 「取材、放送ゆがめられてない」

かんぽ生命保険の不正販売を追及したNHK番組「クローズアップ現代+(プラス)」を巡り、NHK経営委員会が上田良一会長を厳重注意した問題で、NHKは18日、日本郵政グループから昨年7月に削除を求められた後、番組公式ツイッターなどから削除した情報提供を呼びかける動画2本などを公開した。また、番組の取材や放送が郵政側の圧力でゆがめられたとの報道が相次いでいることに対し、「事実と異なる」と改めて主張した。
同番組ホームページで、昨年8月10日の放送を目指した続編に向けた郵政側との交渉経緯などとともに公開した。それによると、郵政側は昨年7月7日や10日に公開された動画2本について、7月11日付の文書で「事実誤認がある」などと削除を要求。NHK側は事実に誤りはないことを確認したが、「押し売り」などの字幕の表現を一部削除するなど修正し、7月13日に「更新版」2本を掲載した。
動画を巡っては、元総務事務次官の鈴木康雄・日本郵政上級副社長が今月3日、記者団に「取材を受けてくれれば動画は消すなんて(言うのは)暴力団と一緒」などと批判したが、NHKは「そのような事実はなく、丁寧に取材交渉を続けた」と改めて否定した。また、動画の修正後も、郵政側からの削除要求はやまず、8月2日付で取材拒否と動画の即時削除を求める文書が届いたと紹介。番組側は、取材不足を理由に取材継続を決め、動画についても続編に向けた役割を終えたとして3日に削除したと説明した。【小林祥晃】