ノーベル化学賞の受賞が決まった吉野彰・旭化成名誉フェロー(71)が18日、萩生田光一文部科学相を表敬訪問した。吉野さんは「基礎研究は(成果が出る)確率が低い。無駄な部分があるからこそ一つが生まれるので、ぜひ大事にしてほしい」と訴えた。
小学4年の時に、担任の先生から薦められた本が科学に興味を持つきっかけになった吉野さん。「学校の先生は子どもたちの人生を変えるくらい大切な職業だ」という文科相に、「大人が強制ではなく、方向付けのための刺激を与えてあげれば、後は自分で道を見つけていくはずだ」と応じた。
吉野さんがリチウムイオン電池の研究を始めたのは33歳の時。「ノーベル賞につながるような研究は、35歳までに始めないと間に合わない」と強調し、若手研究者への支援拡充も求めた。