農地転用のため役場に虚偽の許可申請書を提出したなどとして、奈良県警捜査2課などは17日、同県安堵町東安堵、町農業委員会会長、平山亘(73)▽同所、元町農政課長、寺田充宏(51)▽同町笠目、会社員、吉田征司(45)――の3容疑者を農地法違反の疑いで逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は、3人は共謀して2017年1月ごろ、平山容疑者が別の人から同町岡崎の農地約438平方メートルを営農のため取得すると虚偽の申請書を提出し、町農業委員会から不正に農地取得の許可を得た。また、その土地を農地以外に転用する目的だったのに、県知事による所有権移転許可を受けなかったなどとしている。
捜査2課によると、寺田容疑者は事件当時町役場に勤務し、農業委員会事務局員を務めていた。また吉田容疑者は平山容疑者が経営する不動産会社に勤務。平山容疑者は他も合わせて同町内で農地計約8ヘクタール(8万平方メートル)を取得しており、一部で土地造成が進んでいた。同課は平山容疑者が企業を誘致して収益を得ようとしていたとみて、詳しい経緯を調べている。
町は「逮捕概要については確認中だが、事実だとすれば誠に遺憾。町民に心配を掛けて申し訳ない」とコメントした。【加藤佑輔】