愛知県大府市の子ども落語教室「大府の笑学校」の開校15年を記念して20日、「落語三人会」が開かれる。講師の三遊亭歌太郎さん、歴代講師の柳家権之助さんと桂紅雀さんが出演し、笑学校の生徒らが前座を務める。昨年から笑学校に通う同市長草町の小学4年、瓢家美々(ひょうたんやみみ)さん(10)=本名・荒木梨沙=は前座のトリ。「歌太郎師匠と同じ舞台に立って爆笑をとりたい」と稽古(けいこ)に励んでいる。【大野友嘉子】
子どもたちに日本の伝統文化に触れてもらおうと同市などが開校した。市内の小学生など約200人が卒業している。授業は週1回開かれ、毎年10回程度行われる。礼儀作法や大喜利を学ぶとともに、教わった噺(はなし)を発表する。
美々さんが披露するのは人使いの荒いご隠居に振り回される化け物の噺「化け物使い」。「ほー、出たね、化け物が!」。入れ替わり立ち替わり登場するキャラクターを表情や声色、姿勢をコロコロと変えて演じ分けていく。
小学1年の時に笑学校に通っていた友人の落語会を見て入学を決めた。「自分の話で多くの人を笑わせるなんてすごいと思った」。稽古以外にも落語の本を読んだり、インターネットの動画サイトでプロの高座を見たりして噺を覚える。師匠の他に好きな落語家は柳家喬太郎さん。「将来は落語家になって(喬太郎さんが)テレビドラマで演じていた『死神』をいつか自分もやりたい」と話す。
直近の目標は落語好きの祖父(83)を笑わせることだ。笑学校では毎年発表会があるが、昨年は「まあまあ」、今年は「普通」との評価だった。「次こそおじいちゃんを笑わせて鼻を明かしたい」と三人会に向けて意気込む。
おおぶ文化交流の杜allobu(大府市柊山町6)で午後1時半開演。大人1000円、高校生以下500円。問い合わせは同市文化振興課(0562・45・6266)。