台風19号で大きな被害を受けた栃木県佐野市に18日、和歌山県海南市から清掃用具などの支援物資が届いた。「佐藤姓発祥の地」をPRする佐野市は、「鈴木姓発祥の地」の町おこしをする海南市と交流を始めたばかり。「佐藤」と「鈴木」の結びつきによる支援に、佐野市は「ありがたい」と感謝している。
海南市によると、同市はたわしなど家庭用品が特産品。市が業者に物資提供を呼び掛けたところ、「災害時はお互い様」などとデッキブラシやたわしなど5万点以上が、約25社から無償で寄せられたという。
佐野市にはこの日、支援物資の保管所となっている同市田沼アリーナに海南市からのトラックが到着。市内は浸水被害で泥が残っている地域も多く、被災者に物資を配達して役立ててもらう。
岡部正英市長は「一日も早く普段の市民生活を取り戻せるよう努力する」と感謝。海南市の担当者は「鈴木と佐藤のつながりが役に立てばうれしい」と話している。
今回は他に、佐野市が災害時相互支援協定を結んでいる大阪府泉佐野市から特産の「泉州タオル」5000枚などが届いたほか、市内に事業所を置く企業などから支援物資が送られている。【太田穣】
「明日は我が身」協力したい
海南市では17日、市役所駐車場で物資を4トントラックに積む作業が行われた。段ボールには「一刻も早い復旧を祈っております」などとメッセージを書き込んだものもあった。 海南市の神出政巳市長は「和歌山でも南海トラフ巨大地震の発生が予測されており、『明日は我が身』。災害時には積極的に協力していきたい」と話した。台風19号の被災地支援では、海南市は福島県の相馬市と南相馬市にも給水車や職員らを派遣している。【最上聡】