夏の終わりによく見かけるのが、地面にひっくり返っているセミの姿。
死んでいると早合点して近づいたら実は生きていて、急に激しく暴れ出すセミに驚かされた。そんなトラウマ経験がある人も、きっと多いのではないだろうか。
いまツイッターで注目を集めているのが、ひっくり返ったセミの「生死」を見分ける方法だ。
【注意喚起】そろそろセミファイナル(※)に備える季節です。どっちがどっちか忘れないようにしましょう。※セミが死んでると思ったら突然最期の大暴れですんげーービックリすること pic.twitter.com/Ln7ocA5j1c
このイラストを投稿したのは、ツイッターユーザーのトーアさん(@toa_sweets)。投稿によれば、セミの生死は足が開いているかどうかで判別できるというのだ。
これを覚えておくだけで、トーアさんの言う「セミファイナル」(セミが死んでると思ったら突然最期の大暴れですんげーービックリすること)を回避できるわけだ。このテクニックにツイッターでは、
「これすごい助かる情報だ」「知るのが遅かった。。。。今日 やられました」
といった反応が寄せられている。
しかし、本当に足の開閉だけで生死が見分けられるのだろうか。
Jタウンネットは2019年8月30日、セミの生態に詳しい大阪市立自然史博物館の初宿成彦(しやけ・しげひこ)さんに見解を聞いた。
初宿さんはまず、この判別方法について「絶対とは言えませんが、おおむね合っているんじゃないですか」と話す。
「私もこの判別の仕方は聞いたことがありました。なので、ちょうどこの夏にセミの個体を確認したんですよ。数はまだ10匹程度なんですが、確かに足が開いている個体は生きていて、閉じている個体は死んでいました」
その上で初宿さんは、セミだけでなくカブトムシなどの昆虫でも同じことは言えるのではないかと補足。「やっぱり、合っているんじゃですか」と繰り返し話していた。
専門家も太鼓判を押すこのテクニック。覚えておく価値は十分ありそうだ。