高校2年生の5人に1人は休日にスマートフォンを6時間以上使用していることが、文部科学、厚生労働両省の調査でわかった。
3時間以上の生徒は全体の6割を超えていた。スマホの使用時間が長くなるほど、勉強時間(学校外)が短くなる傾向もみられた。
この調査は、子供の生活や学習の状況などを継続的に調べるため、全国の2001年生まれの子供を対象に毎年実施。17回目の18年調査では、高2にあたる17歳約2万5000人から回答を得た。
今回、高校生に休日のスマホの使用時間を尋ねたところ、最も多かったのは「3時間以上4時間未満」の19・9%。これに「6時間以上」の19・0%が続き、3時間以上が全体の65・4%を占めていた。
調査では、休日のスマホの使用時間と勉強時間(学校外)の関係もみた。
使用が「1時間未満」の場合、「勉強していない」と回答した生徒は14・8%だったが、使用が「6時間以上」になると、「勉強していない」生徒は55・3%と半数を超えた。
一方、スマホの使用内容(複数回答)は、「音楽視聴」が最多の83・5%で、「動画視聴」(76・3%)や、メール、SNSなどの「コミュニケーション」(76・0%)も7割を超えた。「希望する進学先に関する情報収集」(41・8%)、「学校の授業での学習」(18・9%)など学習関連の利用もあった。文科省の担当者は「スマホの用途は多様になっている」と話す。