川崎市は18日、同市中原区の市民ミュージアムの地下収蔵庫が台風19号の影響で浸水し、収蔵品に被害が出たと発表した。同館は画像や映像の収集を特徴とした博物館と美術館の複合施設。約26万点の収蔵品はほとんど収蔵庫にあり、相当の損害が予想される。被害点数や額は今後調べる。
市市民文化局によると、収蔵庫は全部で九つあり、それぞれに扉があるほか、収蔵庫を結ぶ通路にも頑丈な大扉の入り口があった。職員が18日に大扉を開けて一つ一つの収蔵庫を確認したところ、全てで浸水が確認された。部屋の壁には約2メートルの高さまで水が入った形跡があった。
収蔵庫には、川崎市の民俗資料をはじめ、漫画や映画など、さまざまな資料が収められている。19世紀末のロートレックのポスターなどもあった。
台風が通過した12日夜は、警備員4人が地下にいた。午後7時半ごろに浸水を確認し、土のうを積むなどの対応をしたが、水の勢いが激しくなり、避難したという。翌13日からポンプで排水作業を続けていた。【市村一夫】