津波想定し水門の閉鎖訓練、釜石 消防隊員の殉職を反省、遠隔化

岩手県は1日、東日本大震災で甚大な被害を受けた同県釜石市で、津波の襲来を想定して、被害を抑制するための水門などを閉める訓練を行った。震災の際、水門を閉めに行った多くの消防団員が殉職した反省から、県は津波注意報、警報の発令時に自動で水門を閉鎖するシステムの導入を進めている。
この日は大津波警報の発令を知らせる防災無線を合図に、県の釜石地区合同庁舎にある制御所から遠隔操作で、水門7カ所と、堤防の切れ目に設置された陸閘というゲート4カ所を閉じた。
市の防災訓練も合わせて実施され、市民が地震の際に身を守る動作を練習した。