渡辺明王将(35)への挑戦をかけた第69期大阪王将杯王将戦リーグ(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、大阪王将特別協賛)の羽生善治九段(49)と藤井聡太七段(17)など2局が21日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた。藤井が82手で羽生に勝ち、3勝1敗と星を伸ばした。羽生は2勝1敗。
両者の対戦は昨年2月の朝日杯オープン戦準決勝で藤井が勝って以来。持ち時間が各4時間の長時間の対局は初めてだったが、史上最年少のタイトル挑戦を目指す藤井にとって大きな勝利となった。
通算100期目のタイトル獲得を目指す羽生が今期初黒星を喫して無敗者がいなくなり、混戦模様になった。
終局後、藤井は「ここまで3勝1敗といいペースで来ているので、残りの2局も全力を尽くして挑戦を目指したい」と意欲を見せた。羽生は「まだリーグは続いていくので、残りの対局も全力を尽くします」と話した。【山村英樹、丸山進】