「若手研究者に活躍の場を」=ノーベル賞吉野彰さん、竹本科技相を表敬訪問

ノーベル化学賞の受賞が決まった吉野彰・旭化成名誉フェロー(71)が21日、竹本直一科学技術担当相を表敬訪問した。吉野さんは「(自分の受賞が)特に若い研究者の励みになれば最高だ。彼らができるだけ活躍できるような場をつくってあげてください」と科技相に促した。
吉野さんは、自身がリチウムイオン電池の研究を始めたのが33歳だったことを例に挙げ、「大学の若い研究者が、思っていることを自分の手で自由にやれる形にしてあげると、絶対に成果が出る」と述べた。
科技相は「いろいろ刺激を与える場をつくるのが国の役割と考えている」と応じた。