「気持ち和らぐ」「災害に負けていられない」台風19号の被災者も「即位礼正殿の儀」に思い

天皇陛下が国内外に即位を宣明される「即位の礼」の中心儀式「即位礼正殿の儀」が執り行われた22日、東日本を縦断した台風19号で大きな被害を受けた被災者は、新たな時代の幕開けを告げる儀式を、さまざまな思いで受け止めた。
台風の影響で土砂崩れや浸水が相次いだ宮城県丸森町。自宅が浸水した農家の佐藤一広さん(73)は、「天皇陛下は、これまでも災害被災地に寄り添う行動をされてきた。自宅の片づけや断水で苦しい状況だが、おめでたいことで気持ちも少し和らぐ」と話した。
近くの越辺(おっぺ)川が氾濫し、自宅1階が水につかった埼玉県川越市下小坂地区の無職、斎藤和夫さん(74)方の軒先には、日の丸の旗が掲げられていた。
斎藤さんは、上皇さまの在位中、ご即位10年と20年を祝う国民祭典祝賀パレードでそれぞれ阿波おどりを踊ったことがあるという。「これから(天皇陛下を)お祝いする機会があれば、ぜひ踊りたい。ご即位はめでたいこと。孫も大きくなるし、いい時代になってほしい」と笑顔を見せた。
河川の氾濫で自宅が浸水し、2階で生活しているという福島県いわき市の大浜稔さん(58)は、「儀式をテレビで見たが、思っていたよりも静かで神々しかった。新しい時代が来た喜びとともに、『災害になんて負けていられない』という気持ちにさせてくれた」と語った。