日本列島を襲った台風19号の影響で、大規模な断水に見舞われている宮城県丸森町。被災から2週間近く経過した22日時点でも、全水道利用世帯の8割以上で断水が続く。「水が一番大切。いつまで続くのか」。復旧のめどは立たず、住民のいらだちは募る。
町によると、台風の影響で町内の浄水場の取水機能が停止。水道管も各所で破損し、一時ほぼ全域で断水となった。別の水源から水を引いたことで、一部の地域で復旧したものの、22日現在、水道を利用する全3448世帯のうち町中心部を含む2829世帯で断水が続いている。担当者は「今月末までの復旧を目指しているが、まだ正確な見通しは立っていない」としている。
町は給水所を各地区の計5カ所に設置。災害派遣要請を受けて駆けつけた自衛隊も給水活動に参加し、福祉施設を優先的に供給するなどしている。
大雨となった22日も、丸森町観光案内所前には自衛隊の給水車が出動。隊員らが受け取ったポリタンクやペットボトルに水を入れる作業に追われた。農家の菅原定男さん(72)は「洗濯も風呂もトイレも使えず、本当に大変」と不安げな表情を見せる。それでも「全国からボランティアや自衛隊が集まってくれてありがたい」と感謝した。
浸水した自宅の片づけに追われる中で続く断水に、住民らは疲労の色を濃くしている。「1回の給水では足りないので何度も来ないといけないし、雨も降って片づけもなかなか進まない。いつまでこんな生活が続くのか」。2人の小学生を育てる母親(41)は一刻も早い水道の復旧を願った。