埼玉県は21日、矢嶋行雄県民生活部長(59)が飲酒して自転車に乗り、警視庁から事情聴取を受けていたと発表し、21日付で矢嶋氏を総務部付に更迭した。
県によると、矢嶋氏は台風19号上陸翌日の13日夜、東京都北区で親族とラグビーW杯の中継を見ながら日本酒3合などを飲み、都内の自宅に自転車で帰宅途中、警察官に声をかけられて警察署で事情を聴かれた。矢嶋氏は県に報告せず15~19日に豪州に出張。18日に警視庁が県に連絡して発覚した。「疲れていて乗ってしまった。26日の再聴取後に報告するつもりだった」などと釈明しているという。
県民生活部は防犯や交通安全を所管する。大野元裕知事は記者会見し「責任は重い。綱紀粛正を徹底する」と陳謝した。警察の捜査後に処分の可否を決める。【畠山嵩】