青森県の三沢市寺山修司念館で、特別企画展「イラストレーターが挑む寺山修司の言葉」が開かれている。「言葉の錬金術師」と言われる詩人で劇作家の寺山修司(1935~83年)の言葉から、現代の人気イラストレーター14人がそれぞれに選んで独自に解釈し、創作した17点のイラストレーションや立体作品を展示している。
14人のイラストレーターは、世代も作風も異なり、寺山と共に仕事をした作家から気鋭の若手まで、バラエティーに富む。作品の大半が今回の企画展のために制作されたもので、寺山の短歌の一文、戯曲や詩の一部や全文などと合わせて展示している。
企画展には県出身のイラストレーター4人も参加。その中の一人で弘前市生まれの画家、七戸優さんは、レールを走る汽車を背景に、赤い洋服を着た少女が描かれている印象的な作品を出品。寺山の詩「汽車」の世界観を重ねた。
学芸員の広瀬有紀さんは「寺山修司と共作というような饗宴(きょうえん)空間になる形にし、さまざまな背景のある作家の方々を集めた」と話す。また、企画展では寺山直筆のイラストが描かれた書簡など5点も展示している。
来年4月12日まで開催。入館料は一般550円、高校大学生110円、小中学生60円。問い合わせは同記念館(0176・59・3434)。【塚本弘毅】