名古屋テレビ塔、宙に浮く 耐震工事で柱脚の基礎部分切断

大規模改修中の名古屋テレビ塔(名古屋市中区)で23日、塔を支える4本の柱脚の下の基礎部分を切断し、免震装置を取り付ける工事現場が報道陣に公開された。高さ180メートル、総重量4000トンの巨大な塔は地面から切り離され、1脚につき4本ずつの油圧ジャッキで持ち上げられ「宙に浮く」状態となった。
名古屋テレビ塔は、国内初の集約電波塔として、東京タワーより4年早い1954年に完成した。耐震工事は南海トラフ地震で想定される震度6強の揺れでも大破を防ぐ狙いだが、塔の足元に地下街や地下鉄が通る特殊な状況から、塔の柱脚を免震装置の上に据える方式にした。
柱脚周辺は地下5.5メートルまで掘削されて足元が露出し、この日は最後の1本で地面から高さ1センチ部分を削り、塔が完全に地面から離れた。11月半ばから年内にかけて順次、免震装置を入れ、来年7月にリニューアルオープンする。【岡村恵子】