【シンガポール時事】人形浄瑠璃「文楽」の公演が22、23両日、シンガポールの劇場で行われた。当地での披露は初めて。息が合った巧みな伝統芸能に、感嘆する声が上がった。
人形遣いの第一人者、桐竹勘十郎氏らが熱演。太夫(語り手)の竹本碩太夫氏、人形遣いの吉田簑之氏、三味線の鶴澤燕二郎氏ら20代の若手も活躍した。地元男性は「次世代の後継者が育っており、層が厚い」と感心した様子だった。
22日の特別公演では、シンガポールのヘン・スイキャット副首相やトニー・タン前大統領らも鑑賞した。桐竹氏は「公演後、副首相らから多くの質問を受けた。若手育成や伝統継承など的を射た質問ばかりで、あっという間に50分ほど過ぎていた」と熱心さに驚いた様子。23日の一般向け公演券も発売直後に完売で、日本文化への関心の高さをうかがわせる。
公演は、在シンガポール日本大使館の文化発信拠点ジャパン・クリエイティブセンターが設立10周年を記念して企画した。