岐阜県飛騨市と一般社団法人飛騨市観光協会は、市内の円光寺で「飛騨の収穫祭2019」と題するイベントを開催した。薬草を使った料理などを販売する夜市と予約制の屋外レストランを組み合わせた初の試み。飛騨で活動する2人の料理人が、地元の農家らが育てた有機栽培や自然栽培の野菜などを調理し、県内外から参加した48人に振る舞った。
日が沈み、キャンドルやランプでライトアップされた本堂には静かな洋楽が流れる。机には飛騨産のトマトやコシヒカリなど農作物の素材を生かした料理が、地元産のシラカバやスギの皿に並べられた。
開会のあいさつで都竹淳也市長は「広葉樹が全体の7割以上を占めるため、水がおいしい。そんな飛騨の土地の恵みに感謝しながら、料理を楽しんでいただきたい」と笑顔で話した。また「小さい規模で継続的に行いたい」と展望を語った。
企画から実施まで手掛けた北村和弘・市観光課長は「(大ヒットしたアニメ映画)『君の名は。』の聖地巡礼が盛んだったが、観光客の需要を満たせていなかった。1年半前から資源の掘り起こしを考えていた」と話す。開催後は「さっそく農家に取り寄せの注文があったと聞いた」と手応えを示した。